この記事は高配当株投資を行ううえで最低限必要な株式会社の基本知識の解説になります。
私は資産運用として主に高配当株投資をしています。株式投資に興味があれば、「株を買うとお金がもらえる」という認識を持っていると思います。ただ、「なぜ株を持つと配当がもらえるのか?」ということについては認識できていないのではないでしょうか?実は、私もその一人でした。この認識を得ることは、高配当株投資を行ううえで必要なことで、その会社が優良な投資先か否かの判断するための知識になります。
この記事では、投資初心者でもわかるように、株式会社の仕組みについてわかりやすく解説します。
生活を豊かにするための第一歩となる内容です。ぜひ最後までご覧ください。
- 節約やミニマルライフを実践している人で、投資にも興味が出てきた人
- 高配当株投資に興味がある人
- 給料以外の収入が欲しいと考えている人
「株を買う」とは?
「株を買う」と聞くと、なんだかギャンブルっぽい、あるいは難しい金融の世界に足を踏み入れるようなイメージを持つ方も多いと思います。ちょっとビビってしまいますよね。
でも実は、とてもシンプルな話です。株を買うというのは「その会社の一部を所有する」ということになります。
例えば、友達3人でピザを買うとします。1枚3,000円のピザを、1人1,000円ずつ出して買ったら、それぞれ1/3ずつの持ち分を持っていることになりますよね。会社も同じで、お金を出す(=株を買う)と、その分だけ会社の持ち分を持つことになるのです。
そして、お金を出して株を持つ人を「株主」と呼びます。いい響きですね。
株主は、ただの「お金を出したお客さん」ではありません。「会社のオーナーの一人」なのです。
株主になるメリット
株主になると、次のようなメリットがあります。
- 配当金を受け取れる
会社が利益を出したとき、その一部を株主に分配してくれます。これが「配当金」です。銀行預金の利息に似ていますが、配当金のほうがはるかに大きいこともあります。 - 会社の意思決定に参加できる
株主は「株主総会」で会社の方針を決める権利を持っています。もちろん、持っている株の数(持ち株数)が多いほど発言力(議決権)も強くなります。
つまり株主は、会社の利益を受け取れるだけでなく、「会社をどう運営するか」にも関われる立場にあるのです。
配当金の決め方
配当金は「会社が稼いだ利益の一部を株主に分ける」仕組みです。会社が利益をどう使うかには、大きく分けて2つの選択肢があります。
- 株主に配当金として渡す(配当金)
- 会社に残す(内部留保)
会社に残さない利益を配当金として株主に分けることになります。
この仕組みについては家庭のお金に置き換えて考えるとわかりやすいです。
- 給料 → 会社の売上
- 生活費 → 会社の経費(人件費や材料費など)
- 残ったお金 → 利益
家庭で「給料から生活費を引いて残ったお金をどうするか」を考えるように、会社も「利益を株主に渡すか、会社に残すか」を決めます。「旅行費用やお小遣い(配当金)」か「貯金や再投資(内部留保)」かを話し合うイメージです。
そもそもですが、会社がしっかりと利益を出していないと配当は生まれません。利益が出ていない会社や、内部留保から無理やり配当金を出している会社も存在しますので、会社を見るときは「利益が出ていること」をしっかりとチェックすることが重要となります
株式投資で配当金がもらえる流れは下図を見るとイメージしやすいと思います。
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配当金が多い会社と少ない会社の違い
一般的な傾向になりますが、配当金が多い会社と少ない会社には特徴があります。
- 配当金が多い会社(高配当株)
・すでに大きく成長していて安定している
・利益を株主に還元する姿勢が強い
・例:銀行、通信会社、電力会社など - 配当金が少ない会社(成長株)
・これから大きく伸びようとしている
・利益を再投資に回すことが多い
・例:ITベンチャー、新しい産業の会社など
高配当株投資は基本的に「高配当株」に投資します。高配当株は成長株に比べて成長力は小さいですが、毎年安定して配当を受け取れ、「株を持つメリット」を実感しやすい手法と言えます。
高配当株を選ぶときの注意点
高配当株は魅力的ですが、「高配当=安心」ではありません。次の3つには気を付ける必要があります。
- 利益が安定しているか
黒字が続いている会社かどうか。赤字が多い会社は減配リスク(配当金を減らす可能性)が高いです。 - 現金の余裕があるか
会計上の利益があっても、現金が不足すると配当は出せません。実際のお財布事情をチェックすることが大切です。 - 配当性向が高すぎないか
利益のほとんどを配当に回している会社は、一見株主思いですが、業績が少し悪化するとすぐ減配につながる可能性があります。
会社が利益をしっかり出し、貯金もし、そして配当金を出すことに無理をしていないかが重要になります。これらは要チェック項目ですね。
会社のお金の流れを家計にたとえると?
会社のお金の流れは家計ととても似ています。家計に置き換えて考えてみましょう。
- 収入(売上):給料
- 支出(経費):家賃・食費・光熱費
- 利益:生活費を払ったあとの残り
- 内部留保(貯金):将来のために取っておくお金
- 配当金:家族で自由に使うお小遣い
つまり、会社の「配当金」は家庭で言えば「余ったお金のうち、みんなで楽しむためお金」のに近い感覚です。だからこそ、まずは「安定した給料(売上)」と「健全な家計管理(経費削減)」が大切になります。
まとめ
今回の内容をまとめると次のようになります。
- 株を買う=会社の一部を持つこと
- 配当金=会社が稼いだ利益の分け前
- 配当金を決めるのは株主総会と取締役会
- 高配当株は「安定した収入を得たい人」に向いている
- 大切なのは配当金を安定的に出せる会社かどうか
投資初心者の方にとって、「株はギャンブルっぽい」と思うかもしれません。でも、株式会社の仕組みを知れば「会社と一緒に歩む長期の仕組み」だとわかると思います。長期的に安定した会社に投資ができれば、毎年安定した配当金を得ることができます。
投資初心者にとって、配当金は「お金が働いてくれる実感」を得やすい手段です。あなたも会社の一部を持つオーナーとして、少しずつ高配当株投資を学んでみてください。一緒に豊かな日々を過ごしていきましょう!
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