【投資初心者向け】証券口座の種類をわかりやすく解説|一般・特定・NISAの違いとは?

証券口座の解説のアイキャッチ

この記事は、証券口座についてわかりやすく解説するものです。

「投資を始めてみたいけど、証券口座って何?」「NISA?」
そんなふうに感じたことはありませんか?

証券口座とは、“投資用の財布”や“貯金箱”のようなものです。
銀行口座が「お金を預ける場所」なら、証券口座は「お金を増やすための場所」ですね。

ただし、この「投資用の貯金箱」にはいくつか種類があり、それぞれに特徴やルールがあります。

この記事では、証券口座の種類についてわかりやすく解説します。この記事を最後まで読むことで、証券口座の基礎的な知識がわかります。

ぜひ最後までご覧ください。

こんな人におすすめ
  • 投資をこれから始めたい会社員・主婦・学生
  • NISAや積立投資に興味がある人
  • 家計管理や将来の資産づくりを始めたい人
目次

証券口座には3つのタイプがある

投資に使える証券口座は、大きくわけて3種類あります。

証券口座の種類
  1. 一般口座
  2. 特定口座
  3. NISA口座

イメージで言えば、

  • 一般口座:すべて自分で管理する「フリーボックス
  • 特定口座:自動で計算してくれる「おまかせボックス
  • NISA口座:税金がかからない「スペシャルボックス

それぞれ見ていきましょう。

一般口座とは?|すべて自分で管理する上級者向け

一般口座は、「すべて自分で計算・申告する口座」です。
投資で得た利益を自分で計算し、確定申告をして税金を納めます。

たとえば、フリマアプリで何をいくらで売ったかを全部自分でノートに書いて、税金の計算までやるようなイメージ。
かなり手間がかかります。実際に私も使ったことはありませんね。

細かく損益を自分でコントロールしたい人(上級者)には向いているようですが、正直かなり難しくめんどくさいと思うので初心者は選ばない方が良いと思います。

特定口座とは?|管理が簡単な「おまかせ型」

特定口座は、「証券会社が自動で利益や税金を計算してくれる口座」です。
一般口座で自分で計算する内容を、証券会社が全部やってくれるイメージですね。

特定口座には2種類あります。

特定口座の種類
  • 源泉徴収あり:税金を自動で処理してくれる(確定申告が不要)
  • 源泉徴収なし:自分で申告が必要(確定申告が必要)

源泉徴収なし」では確定申告が必須になります。ただ、「源泉徴収あり」でも確定申告をできるので、基本的には「源泉徴収あり」を選べば不都合はありません。実際に私も「源泉徴収あり」を使用して投資をしています。

NISA口座とは?|税金ゼロの「特別ルール」

NISA口座は、「投資で得た利益に税金がかからない特別な口座です。
通常は利益の約20%(実際には20.315%)が税金として引かれますが、NISAではそれがゼロになります。

例として、売却益と配当金をそれぞれ得た場合について考えます。

例1:売却益を得た場合

100万円で購入した株が値上がりによって120万円になったので売却した場合(税金を20%とする)

  • 一般口座と特定口座:手取り16万円(利益20万円の20%の4万円が税金として引かれる)
  • NISA口座     :手取り20万円(利益20万円から税金が引かれない)
例2:配当金を得た場合

配当金を1万円もらった場合(税金を20%とする)

  • 一般口座と特定口座:手取り8千円(利益1万円の20%の2千円が税金として引かれる)
  • NISA口座   :手取り1万円(利益1万円から税金が引かれない)

新NISAの仕組みをかんたんに解説

NISAとは「少額投資非課税制度(Nippon Individual Savings Account)」のことで、イギリスのISA(Individual Savings Account)を参考に作られた制度です。2014年に開始され、ジュニアNISAやつみたてNISAなど、いくつか制度改正や拡充をされています。
そして2024年から「新NISA」が始まりました。主な内容は次のとおりです。

新NISA制度の主な内容
  • つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)の合計で年間360万円まで投資可能
  • つみたて投資枠合計600万円と成長投資枠合計1,200万円の合計で累計1,800万円まで投資可能
  • 非課税期間は“無期限”

新NISA以前のNISAでは、年間の限度額が少なかったり非課税期間に制限があったりしたところ、新NISAではそのあたりが大幅に拡充されたので、ちまたでは「神制度」と言われたりしていますね。

NISA口座は現在「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つに分けられていて、「積立投資枠」は毎月積み立てる定期購入のみ対応しており、「成長投資枠」は定期購入も一括購入も対応しています。

3つの口座を表で比較

口座の種類税金処理申告の必要向いている人特徴
一般口座自分で計算必要上級者すべて自分で管理
特定口座自動計算不要(源泉徴収あり)初心者自動で税処理してくれる
NISA口座税金ゼロ不要すべての人税金がかからない

おすすめの証券口座の使い方

これから投資を始めようとしている場合は、基本的に「NISA口座」での投資をおすすめします。理由は次のとおりです。

NISA口座をおすすめする理由
  • 売却益や配当金に税金がかからないため
  • 投資枠の限度額が十分大きいため

多くの人は年間に360万円投資にお金を回すことは難しいです。なので、税金がかからないNISA口座の方がお得です。もし360万円投資した上でさらに追加投資したい場合は、追加分を「特定口座」で購入することが良いと思います。

初心者に人気の証券会社

初心者に特に人気なのは以下の2社です。

人気の証券会社2選
  • 楽天証券:楽天ポイントが使える・貯まる
  • SBI証券:取扱商品が多く、使いやすい

どちらもスマホアプリがあり、日常的に使いやすい設計になっています。私も両方の証券会社を使用しています。

注意点として、NISA口座は1人1つしか作れないというルールがあります(次の年に証券会社を変更することは可能)。私は楽天証券で口座を作りましたので、楽天証券は特定口座とNISA口座、SBI証券は特定口座のみとなっています。

正直どちらを選んでも甲乙つけ難いので、たとえば楽天カードや楽天市場を頻繁に使う人は楽天証券など、自分の生活に合いそうな方を選ぶのが良いと思います。

まとめ

今回は、証券口座について解説しました。重要ポイントをまとめます。

重要ポイント
  • 初めての投資をするなら口座はNISA口座
  • 年間360万円以上投資するなら面倒な手続きがない「特定口座(源泉徴収あり)」
  • 証券会社は楽天証券かSBI証券

証券口座は「お金を増やすための入り口」です。銀行口座は馴染み深いですが、証券口座となるとなんか難しそうと思ってしまいがちです。私もそうでした。でも1歩踏み出してみると、思ったほど難しいものではないことに気付きます。正直「慣れ」ます。

今回の解説で証券口座のイメージを身につけ、投資への第一歩を踏み出してみてください。一緒に豊かな生活を作っていきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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